汎用自動分析装置用 IgG4測定試薬
N-アッセイ LA IgG4 ニットーボー

IgG4関連疾患について

IgG4関連疾患は、免疫異常や血中IgG4高値に加え、リンパ球とIgG4陽性形質細胞の著しい浸潤と線維化により、同時性あるいは異時性に全身諸臓器の腫大や結節・肥厚性病変などを認める原因不明の疾患で、日本から発信された新しい概念として、近年注目されています。IgG4関連疾患の罹患臓器は多岐に渡り(図「IgG4関連疾患の各臓器病変」)、各臓器病変によって異なった症状を呈します。
また、病変が複数臓器に及び全身疾患としての特徴を有することが多く、臓器機能不全など時に重篤な合併症を伴うことがあります。
血清IgG4の測定は、IgG4関連疾患包括診断基準の中で測定必須項目として挙げられ、より広く検査が実施されることが望まれています。

*厚生労働省難治性疾患・克服研究事業 岡崎班・梅原班. IgG4関連疾患包括診断基準2011.日本内科学会雑誌.101(3):797,2012

図「IgG4関連疾患の各臓器病変」

IgG4関連疾患の各臓器病変

IgG4関連疾患包括診断基準2011(厚生労働省 岡崎班・梅原班)

*Umehara H, Okazaki K, et al. Mod Rheumatol. 22:21-30. 2012より
 厚生労働省難治性疾患・克服研究事業 岡崎班・梅原班. IgG4関連疾患包括診断基準2011. 日本内科学会雑誌.101(3):801,2012

IgG4関連疾患包括診断基準2011は、5つの基本コンセプトをもとに「臨床的所見」、「血液所見」、「病理組織所見」の3つの診療項目で構成されています。

IgG4関連疾患包括診断基準2011の基本コンセプト

  1. 各臓器病変の専門医以外の臨床医でも使用できる
  2. 各臓器の診断基準と併用できる
  3. できるだけ簡潔化する
  4. 鑑別に重要な悪性腫瘍を除外するために病理組織所見を重視する
  5. ステロイドの診断的治療は推奨しない

図「IgG4関連疾患包括診断基準を用いた診断アルゴリズム」

*Umehara H, Okazaki K, et al. Mod Rheumatol. 22:21-30. 2012より
 厚生労働省難治性疾患・克服研究事業 岡崎班・梅原班. IgG4関連疾患包括診断基準2011. 日本内科学会雑誌.101(3):802,2012

IgG4関連疾患包括診断基準を用いた診断アルゴリズム

臨床的にIgG4関連疾患を疑う臨床症状や臓器腫大を認めると、血中IgG4を測定し、可能な限り病理検査を行います。
包括診断基準で疑診あるいは準確診にとどまる場合でも、各臓器診断基準を併用することにより、診断を確定できる可能性があります。

この包括診断基準は、病理組織を重視することやステロイドの診断的治療を推奨していないため、生検材料が得にくい臓器病変における診断感度は必ずしも高くありません。そのため、準確診群 (probable)や疑診群(possible)では、各臓器診断基準との併用が推奨されており、臓器によって確診と準確診あるいは疑診病変が混在することもあります。

N-アッセイ LA IgG4 ニットーボーについて

特長

  • 生化学汎用自動分析装置で使用可能な試薬です。
  • モノクローナル抗体を使用し、IgG4を特異的に測定できる試薬です。
  • 質量分析計を用い、科学的な根拠に基づいた値付けを行っています。
  • IgG4が高濃度域でも偽低値を示さない測定法を採用し、500mg/dLまで測定可能です。

優れた汎用性と高いIgG4特異性

汎用自動分析装置を有する検査室でIgG4測定が可能

N-アッセイ LA IgG4 ニットーボーは、汎用自動分析装置で測定が可能な試薬として上市いたしました。これにより、汎用自動分析装置を有するどの検査室でも血清IgG4測定が可能となり、より迅速かつ簡便に検査が実施できるようになります。

既存試薬と良好な相関性

既存試薬と200mg/dLまで良好な相関性

既存試薬と良好な相関性

(日本電子BM6070形 自動分析装置にて測定)

高濃度域における高い信頼性

IgG4が高濃度域でも
偽低値を示さない測定法を採用

高濃度域における高い信頼性

(日立7180形 自動分析装置にて測定)

高いIgG4特異性

IgG4に対し高い特異性を持つモノクローナル抗体を使用

測定試料免疫グロブリンG1
ミエローマ
免疫グロブリンG2
ミエローマ
免疫グロブリンG3
ミエローマ
理論値(mg/dL) 3000 3000 3000
測定値(mg/dL) 10 12 4
理論値に対する測定値の割合 0.33% 0.40% 0.13%

N-アッセイ LA IgG4 ニットーボーの基準範囲 :118mg/dL 以下

(n=509、自社データ)

試薬構成
商品名構成 成分 測定対象
N-アッセイ LA IgG4 ニットーボー 抗体試液(R-1) マウス抗ヒト免疫グロブリンG4モノクローナル抗体 血清
ラテックス試液(R-2) ヒト免疫グロブリンG4感作ラテックス粒子
貯法・有効期限
貯法 2~10℃で保存
有効期間 製造後1年間。最終使用期限は容器ラベル及び外箱に表示
開封後の保管について

当試薬はご使用後に必ず閉栓し、冷蔵庫にて保管いただきますようお願いいたします。

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