製品名 | N-アッセイ ADA ニットーボー |
---|---|
項目名 | アデノシンデアミナーゼ(ADA) |
測定原理 | 検体中のアデノシンアミナーゼ(ADA)は、アデノシンに作用するとイノシンとアンモニアを生成します。このアンモニアは、補酵素の還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)とグルタミン酸脱水素酵素(GLDH)の存在下で、α-ケトグルタル酸(α-KG)と反応しグルタミン酸を生じます。このときのNADPHの減少量を測定してADA活性を求めます。 |
特長 |
|
臨床的意義 |
アデノシンデアミナーゼ(ADA)は、核酸代謝において重要な役割を果たす酵素であり、アデノシンをイノシンとアンモニアに分解します。プリン・サルベージ経路に関与する酵素で、体内では、脾臓や肝臓、リンパ球などに広く分布しています。2種類のアイソザイム(ADA1、ADA2)が存在し、血清中のADAは約80%がADA2とされ、リンパ球や単球に由来すると考えられています。 また、胸水におけるADA値は癌性胸膜炎(低値)と結核性胸膜炎(高値)の鑑別に有用であるとされています。 |
共用基準範囲 | - |
高値 | 急性、慢性肝炎肝硬変、肝癌などの肝疾患、骨髄性白血病やリンパ性白血病などの血液腫瘍性疾患など |
低値 | ADA欠損症など |