N-アッセイ ADA ニットーボー

製品名 N-アッセイ ADA ニットーボー
項目名 アデノシンデアミナーゼ(ADA)
測定原理 検体中のアデノシンアミナーゼ(ADA)は、アデノシンに作用するとイノシンとアンモニアを生成します。このアンモニアは、補酵素の還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)とグルタミン酸脱水素酵素(GLDH)の存在下で、α-ケトグルタル酸(α-KG)と反応しグルタミン酸を生じます。このときのNADPHの減少量を測定してADA活性を求めます。
特長
  • 測定範囲は2~300IU/Lです。
臨床的意義 アデノシンデアミナーゼ(ADA)は、核酸代謝において重要な役割を果たす酵素であり、アデノシンをイノシンとアンモニアに分解します。プリン・サルベージ経路に関与する酵素で、体内では、脾臓や肝臓、リンパ球などに広く分布しています。2種類のアイソザイム(ADA1、ADA2)が存在し、血清中のADAは約80%がADA2とされ、リンパ球や単球に由来すると考えられています。
また、胸水におけるADA値は癌性胸膜炎(低値)と結核性胸膜炎(高値)の鑑別に有用であるとされています。
共用基準範囲 -
高値 急性、慢性肝炎肝硬変、肝癌などの肝疾患、骨髄性白血病やリンパ性白血病などの血液腫瘍性疾患など
低値 ADA欠損症など