N-アッセイ L ALT ニットーボー

製品名 N-アッセイ L ALT ニットーボー
項目名 アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)
測定原理 検体中のアラニンアミノトランスフェラーゼ(以下、ALT)は、L-アラニン、α- ケトグルタル酸を基質としてピルビン酸とグルタミン酸を生成します。このピルビン酸は補酵素の還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(以下、NADH) の存在下で乳酸デヒドロゲナーゼの作用により、乳酸に変わります。この時のNADHの吸光度の減少割合を測定して検体中のALT活性値を求めます。(UV-Rate 法)
特長
  • 測定範囲は3~2000U/Lです。
  • JSCC標準化対応試薬です。
臨床的意義 アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)は、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)とも呼ばれるピリドキサールリン酸を補酵素とするアミノ基転移酵素です。肝臓、腎臓、心筋などほぼ全ての臓器組織細胞中に含まれていますが、特に肝臓に多く含まれており、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)と比較して他臓器への分布量が少ないので、肝障害に特異的であるといわれています。ただしその値の大小が、必ずしも細胞壊死や肝障害の大きさを反映するものではありません。 赤血球中への分布も少ないため(ASTの約1/6)、溶血の影響も比較的軽度です。
共用基準範囲 M)10~42U/L F)7~23U/L
高値 肝癌 肝硬変、劇症肝炎、ウイルス性肝炎、慢性肝炎、薬剤性肝障害、アルコール性肝障害、胆汁うっ滞、閉塞性黄疸、赤血球貪食症候群など
低値 臨床的意義は少ないといわれています。