製品名 |
N-アッセイ LA β2-MG-H Ⅱ ニットーボー |
項目名 |
β2-マイクログロブリン(β2-microglobulin:β2-m) |
測定原理 |
検体に抗ヒトβ2-mウサギポリクローナル抗体を吸着させたラテックス粒子の浮遊液を混合すると、検体中のβ2-mとラテックス粒子に吸着した抗ヒトβ2-mウサギポリクローナル抗体が抗原抗体反応を起こし、ラテックス粒子が凝集します。この生成した凝集塊を光学的に測定し、検体中のβ2-m濃度を求めます。
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特長 |
- 血漿も測定可能です。
- 通常の測定範囲ではプロゾーン現象が起こりません。
- 測定範囲 0.10~60mg/L(血清・血漿)、注)0.03~12mg/L(尿、標準液最高濃度 12mg/L)
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臨床的意義 |
β2-マイクログロブリン(β2-m)は、分子量11,800の低分子蛋白で赤血球を除くほとんどの体細胞表面に発現しています。体細胞からは1日に150~250mg程度血清中に放出されています。通常は糸球体でいったん濾過されたのち近位尿細管で99%が再吸収され、その後アミノ酸やオリゴペプタイドに異化されます。しかし糸球体濾過量(GFR)が低下すると、尿中へ排泄されなくなり血中のβ2-m値は上昇します。また近位尿細管再吸収機能が低下すると尿から血中への再吸収が滞るため尿中β2-m値が上昇します。
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共用基準範囲 |
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高値 |
血清:腎機能障害(GFR低下)、各種悪性腫瘍(原発性肝癌、大腸癌、乳癌など)、および血液疾患(骨髄腫、リンパ腫など)など 尿:尿細管機能変化および異常、各種悪性腫瘍(原発性肝癌など)、血液疾患(骨髄腫など) |
低値 |
血清および尿:臨床的意義は少ないといわれています。 |