製品名 |
N-アッセイ L Ca-T ニットーボー |
項目名 |
カルシウム(Ca) |
測定原理 |
検体中のカルシウム量に応じて試薬中のα-アミラーゼが活性化され、基質であるα-2-クロロ-4-ニトロフェニル-ガラクトピラノシルマルトサイド(GalG2-CNP)に作用することにより、2-クロロ-4-ニトロフェノール(CNP)が遊離します。このCNPの1分間当たりの吸光度増加量を測定し検体中のカルシウム濃度を測定します。
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特長 |
- 酵素法を使用した測定方法です。
- 測定範囲は0.2~20mg/dL(血清)、0.5~30㎎/dL(尿)です。
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臨床的意義 |
カルシウムは生体中最も多量に含有される無機質で、その大部分が歯・骨などの硬組織に貯蔵されています。また、電解質の構成成分として、その他の組織および血中にも存在し、酵素の活性化、血液凝固、筋収縮、神経刺激伝導などの重要な生理機能に大きく関わっています。血中のカルシウムにはイオン型、タンパク結合型及びクエン酸などと結合したものの3種類あり、血清カルシウム濃度は副甲状腺ホルモン・ビタミンD・カルシトニンの作用で恒常性を保たれています。
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共用基準範囲 |
8.8~10.1mg/dL |
高値 |
甲状腺機能亢進症、原発性副甲状腺機能亢進症、副腎不全、悪性腫瘍に伴うもの(骨転移またはPTHrP等の体液因子による)、慢性肉芽腫、ビタミンD中毒症、結核など |
低値 |
ビタミンD依存性くる病、吸収不良症候群、慢性腎不全、副甲状腺機能低下症、腎尿細管障害など |