N-アッセイ L CPK-S ニットーボー

製品名 N-アッセイ L CPK-S ニットーボー
項目名 クレアチンフォスフォキナーゼ(CPK)
測定原理 検体中のクレアチンフォスフォキナーゼ(CPK)は、アデノシン- 5'-二リン酸(ADP)とクレアチンリン酸を基質として、アデノシン-5'-三リン酸(ATP)とクレアチンを生成します。生成したATPはグルコースと共にヘキソキナーゼ(HK)の作用によりADPとグルコース-6-リン酸になります。グルコース-6-リン酸は、グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PDH)の作用により、6-フォスフォグルコン酸に変換され、それと同時に酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP) は還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)に変わります。このNADPHは340nmに吸収極大を有しますので、この吸光度の増加速度を測定して検体中のCPK活性を求めます。(UV-Rate法)
特長
  • 測定範囲は4~2000U/Lです。
  • JSCC標準化対応試薬です。
  • ダブルカイネティックモードに適合し、赤血球中のアデニレートキナーゼの影響を受けにくくなっています。
臨床的意義 クレアチンフォスフォキナーゼ(CPK)は、骨格筋、心筋、平滑筋、脳等に分布する酵素で、エネルギー代謝上重要な役割を果たしています。血清中のCPKは上記臓器等の部位が損傷を受け、逸脱したものです。ヒトCPKはすべて2量体で臓器特異性があり、筋型または骨格筋型(MM)、脳型(BB)、ハイブリッド型または心筋型(MB)の三つのアイソザイムで構成されます。通常、血中では大半が骨格筋型のCK-MMで、CK-BBはほとんど認められず、CK-MBは心筋の障害以外ではわずか(総活性の3%以下)に検出されます。
共用基準範囲 M)59~248U/L F)41~153U/L
高値 進行性筋ジストロフィー症、皮膚筋炎、多発性筋炎、筋萎縮症、脳血管障害、外傷、喘息、アルコール中毒、心筋炎、心筋梗塞、甲状腺機機能低下症、副甲状腺機能低下症、糖尿病、運動など
低値 妊娠、長期臥床、甲状腺機能亢進進症など