製品名 |
メタボリード LDL-C |
項目名 |
LDL-C |
測定原理 |
本測定法はコレステロールエステラーゼおよびコレステロールオキシダーゼを用いるコレステロール測定系において、LDLのみを選択的に可溶化させる界面活性剤を使用し、LDL中に含まれるエステル型コレステロールおよび遊離型コレステロールをコレステロール反応系に導き、LDL-コレステロールを測定します。LDL以外のリポ蛋白(HDL、VLDL、カイロミクロン)に対する酵素反応は、この界面活性剤および糖化合物により阻害されるため、これらのリポ蛋白はコレステロール反応系に導かれることなく、反応液中にリポ蛋白の形で残存します。この原理により血中のLDL-コレステロールのみを直接測定します。
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特長 |
- LDL以外のリポ蛋白を阻害し、LDLのみを選択的に可溶化するホモジニアス法です。
- 高トリグリセライド血症検体においてもCDCの基準分析法であるβQ法との相関性が良好です。
- IDLを含めた全てのLDL中のコレステロールとの反応性に優れた試薬です。
- VLDL中のコレステロールとの非特異反応がほとんどありません。
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臨床的意義 |
LDL(低密度リポ蛋白)分画に含有されるコレステロールは、動脈硬化性疾患、特に冠動脈疾患の危険因子となることが知られています。 脂質異常症の診断においては、従来より総コレステロールの測定が広く行われています。しかし、総コレステロール値に比べ、LDL-コレステロール値の変化が動脈硬化性疾患の程度を知る上で重要であり、予防ないし治療しうる目安であることが多くの疫学調査によって明らかとなっています。
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共用基準範囲 |
65~163mg/dL |
高値 |
家族性高コレステロール血症、家族性複合型高脂血症、家族性ApoB100欠損症等、甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、糖尿病、妊娠、腎不全など |
低値 |
β-リポ蛋白欠損症、無・低βリポ蛋白血症、LCAT欠損症、甲状腺機能亢進症、栄養不良、肝細胞障害、悪液質など |