製品名 |
N-アッセイ TIA Lp(a) ニットーボー |
項目名 |
リポ蛋白(a) (Lp(a)) |
測定原理 |
検体に抗ヒトLp(a)血清を混合し、Lp(a)と抗体の結合物を濁度として340nmおよび700nmの波長において測定し、検体中のLp(a)量を求めます。
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特長 |
- 抗血清液は、Lp(a)のみ特異的に反応します。
- 測定範囲は2.0~100mg/dLです。ただし、測定上限は標準液のロットにより多少異なります。
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臨床的意義 |
リポ蛋白(a)(Lp(a))はリポ蛋白の一種で、LDL様粒子表面のアポ蛋白B-100に、アポ蛋白(a)がS-S結合で結合しています。LDLと同様にコレステロールを多く含むリポ蛋白であり、動脈壁へのコレステロールの沈着に直接関与します。Lp(a)を特徴づけるアポ蛋白(a)は、血栓溶解作用をもつプラスミノーゲンと非常に相同性の高い構造を有しており、Lp(a)は、動脈硬化の独立した危険因子であり、血中Lp(a)濃度の測定は非常に有用であると考えられております。血中Lp(a)濃度は遺伝的に規定されているため一生を通して大きな変動はないと考えられていますが、手術後や炎症等、組織に侵襲が加わると、一過性に上昇する急性相反応蛋白様の挙動を示すことが報告されております。また、Lp(a)は肝臓で合成されるため、肝機能の低下により血中濃度も低下するとの報告もあります。
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共用基準範囲 |
- |
高値 |
動脈硬化性疾患、腎疾患、糖尿病、甲状腺機能低下症など |
低値 |
臨床意義は少ないといわれています。 |