製品名 |
N-アッセイ L NAG ニットーボー |
項目名 |
N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(NAG) |
測定原理 |
基質の6-メチル-2-ピリジル-N-アセチル-1-チオ-β-D-グルコサミニド(MPT-NAG)は検体中のN-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(NAG)により加水分解され、6-メチル-2-ピリジンチオール(MPT)を遊離します。このMPTの吸光度増加速度を測定波長340nmで測定することにより検体中のNAG活性を求めます。(MPT-NAG基質法)
|
特長 |
- 基質には一次発色基質であるMPT-NAGを使用しています。
- 測定範囲は0.8~300IU/Lです。
|
臨床的意義 |
N-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(NAG)は、分子量が推定11.2~12.6万のリソゾーム中に含まれる加水分解酵素で、非還元性の2-アセトアミド-2-デオキシ-β-D-グルコース残基に作用するグルコシダーゼの一種です。前立腺と腎、特に近位尿細管に多く含まれています。分子量が比較的大きいので、通常血清中のNAGは尿中にはほとんど排泄されませんが、尿細管障害により尿中に逸脱するため、腎障害の指標とされています。
|
共用基準範囲 |
- |
高値 |
移植腎、急性腎不全、糸球体腎炎、糖尿病性腎症(尿細管障害も合併)、ネフローゼ症候群、ループス腎炎、薬物による腎障害(アミノグリコシド抗生剤)、間質性腎炎、重金属中毒症による腎障害など |
低値 |
臨床意義は少ないといわれています。 |