製品名 |
N-テスト L NH3 ニットーボー |
項目名 |
アンモニア(NH3) |
測定原理 |
検体中のアンモニア(NH3)は、α-ケトグルタル酸とグルタミン酸脱水素酵素の作用により、グルタミン酸に変わります。この時、グルタミン酸脱水素酵素の補酵素β-ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(β-NADPH)が定量的にβ-NADPに導かれます。このβ-NADPHの減少量を波長340nmで比色定量することにより検体中のNH3量を求めます。(酵素法)
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特長 |
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臨床的意義 |
アンモニア(NH3)は生体内の組織および食餌性のアミノ酸が脱アミノ化されて生成されます。また腸内細菌のもつアンモニア産生酵素によっても生成されています。しかし、ごく微量のNH3でも中枢神経に毒性を示すため、これらのNH3の大部分は肝臓で尿素サイクリングによって毒性の少ない尿素に合成され、腎臓から排出されることにより、血中のNH3濃度は通常、非常に低く調節されています。 血中のNH3濃度に異常の現れる疾患には、劇症肝炎、肝硬変などの肝疾患があります。とくに肝性昏睡時には異常高値を示し、その病態把握には、緊急性を要し重要な検査となっています。
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共用基準範囲 |
- |
高値 |
門脈圧亢進、門脈血栓、劇症肝炎、肝硬変、肝性昏睡、肝性脳症、尿素サイクル酵素欠乏など |
低値 |
臨床的意義は少ないといわれています。 |