製品名 |
デタミナーL TC Ⅱ |
項目名 |
総コレステロール(TC) |
測定原理 |
第一反応では化学修飾したコレステロールエステラーゼによりエステル型コレステロールの加水分解が行われ、遊離型コレステロールが生成します。第二反応ではコレステロールオキシダーゼの作用により、遊離型コレステロールから過酸化水素が生成し、この過酸化水素はパーオキシダーゼ存在下で4- アミノアンチピリンとDOSEを酸化縮合させ青紫色キノン色素が生成します。この吸光度を測定することにより検体中総コレステロール値を求めます。
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特長 |
- 化学修飾酵素(コレステロールエステラーゼ)の使用により、セル、プローブへのコンタミを軽減しています
- 抱合型ビリルビンの影響がほとんどありません。
- CDCリファレンス法(アベルゲンダール法)と良好な相関です。《CDC認証試薬》
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臨床的意義 |
血中のコレステロールは、食物からの供給は3割に満たず、大半は体内での生合成で供給され、主に肝臓で合成されます。コレステロールはステロイドホルモンや胆汁酸の材料、細胞の膜構成成分として利用される重要な物質です。血清総コレステロールは、約70%がエステル型、30%が遊離型として存在し、蛋白質と結合して水溶性のリポ蛋白を形成しています。血中コレステロールの増加は、動脈硬化、とくに冠状動脈硬化や高血圧症の原因となります。また肝実質障害があると血中レベルが低下し、胆道閉塞があると血中レベルが上昇するなど総コレステロール測定の臨床的意義は大きいとされています。
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共用基準範囲 |
142~248mg/dL |
高値 |
本態性(家族性高コレステロール血症、家族性複合型高脂血症、家族性ApoB100欠損症など)、続発性(甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、糖尿病、妊娠、腎不全など) |
低値 |
本態性(β-リポ蛋白欠損症、無・低βリポ蛋白血症、LCAT欠損症など)、続発性(甲状腺機能亢進症、栄養不良、肝細胞障害、悪液質など) |