製品名 |
デタミナーL TG Ⅱ |
項目名 |
中性脂肪(TG) |
測定原理 |
第一反応では検体中の遊離グリセロールを消去します。第二反応で検体中の中性脂肪をリポプロテインリパーゼ(LPL)によって加水分解し、グリセロールキナーゼおよびグリセロール-3-リン酸オキシダーゼによって過酸化水素を生成させます。この過酸化水素は、パーオキシダーゼ存在下で、DOSE と4-アミノアンチピリンを酸化縮合させ、青紫色キノン色素が生成します。この吸光度を測定することにより検体中の中性脂肪値を求めます。
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特長 |
- 化学修飾酵素 LPLの使用により、セル、プローブへのコンタミを軽減しています。
- 抱合型ビリルビンの影響がほとんどありません。
- LPL阻害剤の使用により、本試薬へのLPLのコンタミによる影響を回避しています。
- 遊離グリセロール消去能に優れています。
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臨床的意義 |
中性脂肪は、一般的に1分子のグリセロールに脂肪酸が3分子エステル結合したトリグリセライドを指しますが、血清中では2分子結合したジグリセライド、1分子結合したモノグリセライドも含みます。生体内において、これらは蛋白質と複合体を形成しリポ蛋白を構成する脂質の一種として存在し、動脈硬化症や心冠動脈疾患において高い相関を示します。また、糖尿病、腎疾患における測定意義も注目されています。
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共用基準範囲 |
M)40~234mg/dL F)30~117mg/dL |
高値 |
家族性LPL欠損症、Ⅲ、Ⅴ型高脂血症、家族性高トリグリセライド血症、心冠動脈疾患、糖尿病、ネフローゼ症候群、急性・慢性膵炎、甲状腺機能低下症、下垂体機能低下症、妊娠、クッシング症候群、アルコール摂取など |
低値 |
甲状腺機能亢進症、副腎皮質低下症、肝硬変、吸収不良症候群、無β-リポ蛋白血症、家族性低βリポ蛋白血症など |