製品名 |
N-アッセイ L UN-S ニットーボー |
項目名 |
尿素窒素 |
測定原理 |
検体中の尿素からウレアーゼの作用によりアンモニアを生成します。試薬中のα-ケトグルタル酸とアンモニアは、グルタミン酸脱水素酵素の作用により、グルタミン酸に変わります。この時、グルタミン酸脱水素酵素の補酵素の還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)の減少の割合を測定して検体中の尿素窒素量を求めます。
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特長 |
- iCDHによるアンモニア消去法です。
- 測定範囲は0.5~500mg/dLです。
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臨床的意義 |
血中尿素窒素(BUN)は、血液中に含まれる尿素量を表し、非蛋白窒素(血清の除蛋白成分の中の窒素成分の総称)の約50%を占めています。蛋白分解産物であるアンモニアは神経毒性を有するため、肝で尿素サイクルの代謝をうけて尿素に変換されます。これら尿素の一部は再吸収され血中に戻りますが、大部分は腎臓より糸球体で濾過されて尿中に排泄されます。糸球体機能が低下すると尿素が血中に残留するため尿素の血中濃度は上昇します。
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共用基準範囲 |
8~20mg/dL |
高値 |
腎不全、肝硬変症、尿路閉塞性疾患、尿路結石、消化管出血、脱水、火傷、高蛋白食など |
低値 |
肝硬変・肝炎(肝機能低下)、蛋白同化ホルモン、低蛋白食、利尿剤使用時など |