アルパカVHH抗体

生命科学における抗体の利用は古くからおこなわれており、創薬および診断分野において主流の一つとなっています。
抗体を用いる手法は、その長い経験から幅広い分野で知見が蓄積されいろいろな用途に用いられていますが、抗体が持つ特性ゆえに超えられない壁が存在するのも事実です。
モノクローナル抗体の開発以来、この壁を超えるため様々な工夫(次世代抗体と言われたscFvなど)がなされてきましたが、どれも一長一短がありまだ改良の余地があります。
1993年に発表されたラクダ科由来VHH抗体(Nanobodyとも言われる)は、既存とは異なる特性によりこの壁を超えるツールとなる大きな可能性があり次々世代抗体とも呼ばれています。

NanobodyおよびNanobodiesはAblynx N.V.の登録商標です。

私どもニットーボーメディカルは、製造元の株式会社COGNANO(以下、COGNANO社)と協⼒をし、 アルパカVHH抗体の販売を開始いたしました。

商品案内

抗SARS-CoV2抗体

商品名 製品コード 容量 備考 希望小売価格(税別)
VHH-SPIKE RBDエピトープ
(変異型対応)
MSLR1060 50 µg C末His6 tag, tandem dimer ¥70,000
VHH-SPIKE RBDエピトープ
(WB可能)
MSLR1070 50 µg C末His6 tag, tandem dimer ¥70,000

がん・免疫系VHH抗体

商品名 製品コード 容量 備考 希望小売価格(税別)
VHH-Her2-18 MSLR1010 50 µg C末His6 tag, monomer ¥70,000
VHH-Her2-78 MSLR1020 50 µg C末His6 tag, tandem dimer ¥70,000
VHH-IL6 MSLR1030 50 µg C末His6 tag, tandem dimer ¥70,000
VHH-OX40-01 MSLR1040 50 µg C末His6 tag, tandem dimer ¥70,000
VHH-OX40-02 MSLR1050 50 µg C末His6 tag, tandem dimer ¥70,000

全てのVHH抗体は国内で製造され、安定的に供給が可能です。
(アルパカの飼育から、免疫、遺伝情報ライブラリ作製、デザイン、クローン取得まで全て国内生産です)

2種類のVHH-SPIKE RBDエピトープ抗体は、Pseudovirus assayにより中和活性も確認しています。 (京都大学病院との共同研究)

Maeda R., et al. bioRxiv preprint doi;https://doi.org/
10.1101/2021.10.25.465714;October 26, 2021.

また既存のSARS-CoV-2中和抗体との比較でも、同等以上の中和活性を示しました。(COGNANO社内データ)

豊富な遺伝子情報ライブラリ

COGNANO社におけるビックライブラリ作成方法

豊富な遺伝子情報ライブラリ

COGNANO社では多くのVHH抗体ライブラリをすでに取得済です。
標的分子に対する豊富な遺伝情報ライブラリから、独自のアルゴリズムを使用したAI解析により目的に叶うクローンを取得することが可能です。

取得済みの遺伝情報ライブラリ群

分 子 名 抗 原
Albumin (human, bovine, llama, OVA) Albumin (human, bovine, llama, OVA)
Tag GST, KLH, avidin
Human tumor necrosis factor alpha TNF a
Chemokine receptor CXCR1, 2, 4, 5, CCR2, CCR5
calcium sensing receptor CaSR
Adenosine receptor b1AR, b2AR
Opioid receptor OPRk1, OPRd1, OPRm1
Glutamin receptor GMR1, GMR5, A2A, A2B
Histamine receptor HTR2B
Orphan receptor GPRC5b, 5c
Cholinergic receptor Nicotinic alpha 1 CHRNA1
Acetylcholine receptor CHR3M, CHR4M
Lysophosphatidic acid receptor LPAR 1~6
human tetraspanin TSPAN1, 4, 8
murine tetraspanin TSPAN4
human CD4 hCD4
OX40 human and feline OX40
Tn-glycan MUC1-Tn
Sialyl Tn-glycan MUC1-STn
lipopolysaccharide LPS
pathogenic bacteria 15 kind of bacteria
HIV Envelope protein HIV ENV
Ebola virus envelope protein Ebola ENV
influenza virus A/B influenza viral surface

広がる使用用途

VHH抗体は遺伝子工学的な改変のしやすさから、様々な応用へ利用可能です。

  • tandem型など複数の連結
  • 異なるVHH抗体との連結
  • 薬剤コンジュゲート(ADC)
  • ヒトIgG化
  • T細胞活性化(CAR-T) など

In vivo imaging

VHH抗体はバイオイメージングツールとして診断分野でも注目されています。

検出ツールとしてのVHH抗体

膜透過配列を C末端に付加した VHH型タグ抗体( VHH-CPP)をGFP発現細胞に添加をした顕微鏡画像です。添付後わずか6分で細胞に取り込まれていることが確認できました。

検出ツールとしてのVHH抗体

平成29年度採択課題

生きた細胞内へ導入可能な細胞膜透過性VHH型タグ抗体の開発・実用化

出典:研究開発等成果報告書 (中小企業庁)

クライオ電顕によるエピトープ解析

分子量が非常に小さいVHH抗体は、既存の抗体では入り込むことができなかった隠れたエピトープを発見することができます。

クライオ電顕解析イメージ図

クライオ電顕によるエピトープ解析

Maeda R., et al. bioRxiv preprintdoi;https://doi.org/10.1101/2021.10.25.465714;October 26,2021.

受託製造も可能です

VHH抗体受託製造も承っています。 秘密保持契約を締結後、詳細な打ち合わせを行い契約締結となります。
数個のPositive clone を取得して終了してしまっては、せっかくのVHH抗体の特性を生かせません。
豊富な遺伝情報ライブラリから目的に叶うVHH抗体の取得を是非ご検討ください。
詳細はお問い合わせください。