製品名 |
N-アッセイ L AST ニットーボー |
項目名 |
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST) |
測定原理 |
検体中のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(以下、AST)は、L- アスパラギン酸、α- ケトグルタル酸を基質としてオキザロ酢酸とグルタミン酸を生成します。このオキザロ酢酸は、補酵素の還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(以下、NADH) の存在下でリンゴ酸デヒドロゲナーゼの作用により、リンゴ酸に変わります。この時のNADHの吸光度の減少の割合を測定して検体中のAST活性を求めます。(UV-Rate法)
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特長 |
- 測定範囲は3~2000U/Lです。
- JSCC標準化対応試薬です。
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臨床的意義 |
アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(以下、AST)は、グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)とも呼ばれる、ピリドキサールリン酸を補酵素とするアミノ基転移酵素です。肝臓、骨格筋、心筋、腎臓、赤血球など多くの臓器組織細胞中に含まれ、これらの障害で血中に逸脱します。ASTは相対的には肝臓に最も多く含まれるため、主に肝疾患の診断に用いられます。しかし、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)が肝臓特異的であるのに対し、ASTは骨格筋や心筋疾患、溶血性疾患でも上昇するため、AST単独での肝疾患の鑑別診断は難しく、そのためAST/ALT比を考慮して特異性を向上させます。
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共用基準範囲 |
13~30U/L |
高値 |
肝癌 肝硬変、劇症肝炎、ウイルス性肝炎、慢性肝炎、薬剤性肝障害、アルコール性肝障害、胆汁うっ滞、閉塞性黄疸、赤血球貪食症候群など
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低値 |
臨床的意義は少ないといわれています。 |