製品名 |
N-アッセイ LA FER-S ニットーボー |
項目名 |
フェリチン(FER) |
測定原理 |
検体中のフェリチン(FER)は、抗ヒトFERウサギポリクローナル抗体を感作したラテックスと反応し、凝集塊を形成します。この凝集塊を光学的に測定し、検体中のFER量を求めます。
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特長 |
- 低値から高値まで正確に測定可能です。
- 測定範囲は5~2200ng/mLです。
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臨床的意義 |
フェリチン(FER)は、球形のアポフェリチン(蛋白)の殻の中に鉄ミセルをもつ分子量約44万の可溶性の鉄貯蔵蛋白です。肝臓及び脾臓に多く含まれ、生体内の鉄を解毒・貯蔵する働きをしています。FERは鉄過剰状態で増加し、FER鉄が凝集して不溶性のヘモジデリンを形成します。さらに慢性炎症性疾患などにみられる網内系への鉄貯留や、肝炎などの細胞破壊による血中への逸脱などでも上昇します。一方、濃度低下の原因でもっとも一般的なのは鉄欠乏で正常成人の鉄貯蔵量はおおよそ1,000mgであるが、貯蔵鉄の減少と共にFERも減少します。
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共用基準範囲 |
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高値 |
ヘモクロマトーシス、ヘモジデローシス、慢性炎症、悪性腫瘍、急性肝炎、膠原病など |
低値 |
鉄欠乏性貧血、潜在性鉄欠乏など |