製品名 |
N-アッセイ Glu-UL ニットーボー |
項目名 |
グルコース(Glu) |
測定原理 |
検体中のグルコース(Glu)はアデノシン-5'-三リン酸(ATP)と共にヘキソキナーゼ(HK)の作用によりグルコース-6-リン酸とアデノシン-5'-二リン酸(ADP)になります。グルコース-6-リン酸は、グルコース-6-リン酸脱水素酵素(G-6-PDH)の作用により、6-フォスフォグルコン酸に変換され、それと同時に酸化型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)は還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)に変わります。このNADPHは340nmに吸収極大を有しますので、この吸光度の増加量を測定して検体中のGlu量を求めます。
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特長 |
- へキソキナーゼ(HK)を使用した測定方法です。
- 測定範囲は1~1000mg/dLです。
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臨床的意義 |
一般に血糖として測定されるのはD-グルコース(ブドウ糖)です。D-グルコースは遊離の状態で血液、脳脊髄液中に含まれ、筋肉、肝臓中には、グリコーゲンに変換されて存在し、最も良いエネルギー源です。血中ブドウ糖は、糖質の消化吸収、肝における貯蔵および放出、筋肉および他の組織における消費で一定に保たれていますが、糖の代謝にはホルモンが強く影響します。 血糖値は食事による摂取のほか肝臓で産生放出されるブドウ糖と、脳・筋肉・赤血球などの末梢組織での消費との間で動的な平衡状態を保っています。特に中枢神経系ではGluは唯一のエネルギー源であり健常人では血糖値がおよそ60~140mg/dlの間に調節されています。
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共用基準範囲 |
73~109mg/dL |
高値 |
糖尿病、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、グルカゴノーマ、肥満、過剰栄養、飢餓、膵臓癌、肝硬変など |
低値 |
インスリン自己免疫症候群、下垂体機能低下症、副腎皮質機能低下症、グルカゴン欠損症、アルコール性低血糖、インスリノーマ、グリコーゲン代謝異常、胃切除後症候群など |