N-アッセイ LA RBP ニットーボー

製品名 N-アッセイ LA RBP ニットーボー
項目名 レチノール結合蛋白(Retinol Binding Protein:RBP)
測定原理 検体に抗ヒトレチノール結合蛋白(RBP)ウサギポリクローナル抗体を吸着させたラテックス粒子の浮遊液を混合すると、検体中のRBPとラテックス粒子に感作した抗ヒトRBPウサギポリクローナル抗体が抗原抗体反応を起こし、ラテックス粒子が凝集します。この生成した凝集塊を光学的に測定し、検体中のRBP量を求めます。
特長
  • 測定範囲は0.1~25mg/dLです。
  • ラテックス凝集比濁法を用いていますので、検体中の乳びなど妨害物質の影響を受けにくくなっています。
臨床的意義 レチノール結合蛋白(RBP)は、肝で合成される分子量21,000の蛋白です。RBPは合成後、レチノール(ビタミンA)と結合して肝から分泌され、腎糸球体からの漏出を防ぐため血中ではさらにトランスサイレチン(TTR)と複合体を形成して、標的臓器へビタミンAを輸送・供給します。ビタミンAを供給したRBPは、TTRとの結合力を失うとともに速やかに腎から濾過され、近位尿細管で再吸収・異化されます。したがって血中半減期が十数時間と短いことから、いわゆるRTP(Rapid Turnover Protein)として個体の蛋白栄養状態の極めて鋭敏な指標ともなっています。さらに血中RBP濃度は、血中ビタミンA濃度を良く反映するため、血中ビタミンA濃度を簡易に評価する代用マーカーとしても知られています。
共用基準範囲 -
高値 過栄養状態(脂肪肝など)、腎不全、糸球体腎炎など
低値 低蛋白エネルギー栄養状態、ビタミンA欠乏症、腎尿細管障害、吸収不良症候群、重症肝障害、肝胆道系疾患、甲状腺機能亢進症、感染症、外傷など